最近は、企業の生産技術・設計者の方や調達部門などいろいろな方へ、金属3Dプリンターに関するご説明や活用方法などをご紹介させていただく機会が増えてきました。
その中でよくお伺いするご質問としては、「既存の製品を金属3Dプリンターで作るとメリットがあるのか?」という内容です。
正直に申し上げますと、既存の製品をそのままの形で金属3Dプリンターで造形してもメリットが出ることは少ないです。材料の値段や、造形精度の面でも、既存の切削等の加工方法と比べて劣ります。
重要な点は、「製品の機能性を追求したうえで、最も最適な形状を設計すること」です。このためには、『(既存の加工方法での)加工可能な形状はこれ』という固定観念を取り去っていく必要があり、設計思想そのものを見直す必要性が出てきます。
■Fab3D
Keio University SFC, Social Fabrication Laboratoryが運営している、3Dデータの検索サイトです。様々な形状の3Dデータが無償でシェアされています。製品開発の発想を根本から見直すためのヒントとなります。
このように、製品の研究開発段階からの取り組みになることが多い、金属3Dプリンターですが、きちんと活用することができれば、これまで世の中に存在しないような革新的な製品または製品性能を生み出せる可能性を秘めています。
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