本日、下記のようなニュースが、ネットに掲載されていました。
豊田合成、3Dプリンターのベンチャー企業 へ出資 製品の開発スピード向上へ(引用:レスポンス)
自動車部品の製造販売を手掛ける豊田合成株式会社が、樹脂3Dプリンターを開発・生産する「エス.ラボ」へ4500万円の出資をおこなうとのことです。
以下は引用です
「現在、自動車業界ではCASEに代表される新技術の開発競争が激化するなど加速度的に環境が変化しており、開発・生産現場でも既存の枠組みにとらわれない技術革新が求められている。その1つの手段として、樹脂3Dプリンターの活用が始まっているが、製品品質や成形時間の制約などもあり、限定的な用途に留まっている。今回の出資により、両社は樹脂3Dプリンターの高精度化や高速化に取り組み、製品開発のスピードアップを図るとともに、少量・多品種製品を効率よく製造できるフレキシブルな生産技術の開発を進めていく。」
3Dプリンターの技術は、製品の研究開発に非常に向いている技術です。
例えば、数十点~数百点の部品からなる製品を開発しようとした場合、製作まで非常に手間と時間がかかります。また、性能評価を行って仕様変更が入ると、丸ごと作り直しが必要となってしまうこともあります。
金属3Dプリンターであれば、複数部品を一体形状で造形出来たり、データさえきちんと用意できれば、造形自体は1日程度で出来上がります。
これにより、「設計 → 製作 → 性能評価 → 設計見直し」というような製品の開発サイクルを圧倒的に短縮することができ、最も効果的な製品の研究開発を行うことができます。
このような金属3Dプリンターの特性を、企業の製品開発にもっと生かしていければ、日本のものづくりもさらに発展していくのかなと思います。