先日のニュースで、フランスのタイヤ大手ミシュランタイヤ(現在は撤退していますが、F1のタイヤサプライヤーとしても有名ですね)の関連企業が開発した高性能の金属用3Dプリンターを活用して産業振興に取り組む共同組織の設立に向け、群馬県内の企業などが準備を進めているというニュースがありました。
(出典:上毛新聞ニュース)
概要をまとめると以下の内容となります。
・ミシュランの自社グループで開発をした、高性能な金属3Dプリンターを、群馬県内企業向けに活用できるように共同組織の設立準備を行っている。
・共同組織に参加する各社が、金属3Dプリンターを使ったものづくりを推進できるように、ミシュラングループのもつ、加工法や教育のノウハウなどを共有し、3Dものづくり人材を育成する。
・年内に設置準備事務局を設立し、2022年の利用開始を目指す。これにより群馬県内企業の競争力強化を目指していく。
取り組み自体は非常に素晴らしいものだと思います。金属3Dプリンターを活用したものづくりは、海外と日本国内で非常に大きな格差があり、既に海外各国は3Dプリンター活用をものづくり戦略の中心に据えはじめている一方で、日本での活用状況はまだまだ。
特に金属3Dプリンターでどこまでのことができるのかという点は、情報が出てきづらく、良い点も悪い点もなかなか世間には浸透していきづらい状況となっています。
その中で、「先進的な取り組みを行っている企業が、そのノウハウを開示して、これから取り組みを始める企業はそれを学んでいく」ことがもっと進んでいけば、金属3Dプリンターのすそ野をもっと拡大していけるのではないかと思います。
今後どのような動きとなっていくかは、状況を見守りたいと思いますが、我々もできる範囲で、金属3Dプリンターの「良い点」「悪い点」「付加価値のポイント」などお伝えしていければよいなと、日々業務に取り組んでまいります。