現在、東京2020パラリンピック競技大会が開催されています。パラリンピック競技では、オリンピック競技と比較し、様々な器具類を使用した競技となるため、器具の不具合や故障に対応するために、大量のスペアパーツや破損した部品の補修などが必要となってくるようです。
そんな中、8月29日のyahoo!!ニュース掲載の記事のご紹介となりますが、今回の東京パラリンピックでは3Dプリンターによるパーツ製作が試験的に初導入されたということです。
3Dプリンターでパーツ製作、東京パラ初導入 車いすや義肢装具の修理に(8/29(日) 8:02配信 JIJI.COM)
・今回の東京パラリンピックで、選手村や競技会場で提供される機器類の修理サービスに、3Dプリンターによるパーツ製作が、初めて試験的に導入された。
・修理サービスを提供するドイツのオットーボック社は、今大会でアーチェリーの選手の要望に応じて指を保護する装具を3Dプリンターで製作。自転車ロードレースのハンドバイクの装具も3Dプリンターで製作した。
・車いすなど、各メーカーが独自に作ったパーツなどは、修理を行うことが大変で、この3Dプリンターによる製作により、これまでに対応できなかった修理に対応していくことができる可能性がある。
3Dプリンター製作に関して、様々なお問合せいただく中でも、「部品の補修ができないか」というご要望は大変多くいただく内容です。ただし、一番のポイントとなるのが、3Dデータをどのように用意するかという点。
3Dプリンターで何かを製作するためには、3Dデータが必要となりますので、現物をスキャンすることや、部品の設計データを作るなどの対応が必要となります。このデータ作成のために、様々なソフトウェアがリリースされていますが、現状はある程度のご予算が必要になってしまったりと、課題を抱えているところです。
このスキャニングを含めた3Dデータの準備が低コストで実現できるようになれば、もっと3Dプリンターで作られた製品が身近なものになって、多くの方にお喜びいただけるのではないかとおもいます。今後も新しいサービスや設備などにはアンテナを張り巡らせて、よりご利用しやすいAMサービスを提供できるように取り組んでいきたいと考えています。
弊社に置きましても、「3Dデータがなく、現物しかない」場合、リバースエンジニアリングのご依頼をお受けしておりますので、お気軽にご相談ください。