製品開発・試作のサイクルタイム大幅短縮と量産まで

大阪万博に向けた金属3D関連の動向~空飛ぶクルマの実用化~

みなさんこんにちは、

先日、5月10日~12日にかけて、大阪万博に向けた「産業の課題を解決し、未来を切り拓く製品・技術を一堂に展示する」未来モノづくり国際EXPOがインテックス大阪で開催されました。

 

 

ODECは、日本AM協会のブースにて、金属3Dプリンターの受託造形サービスを展示させていただきました。

 

 

 

さて、最近の各企業におけるAM活用の動きとして、樹脂の射出成形をはじめとする、金型分野での金属AM活用が広まってきている印象です。展示会期間においても、これまでは加工に非常に時間がかかっていた複雑な形状の金型や、内部に複雑な水管を配置し、生産性を向上できるような高機能金型に関するご質問や引き合いを多くいただきました。ODECにおいても、金属3Dプリンターを使った、これまでの工法では実現が難しい「3Dプリンターによる金型製作サービス」を行っておりますので、ご興味のある方は、お気軽にお問合せください。

 

さて、話が変わり2025年の大阪万博に向けての動きとして、「空飛ぶクルマの実用化」が話題となっています。

先日のニュースイッチにも「空飛ぶクルマ」に商機あり、中小企業が生かす技術力(2023年05月09日 ニュースイッチ/日刊工業新聞社)という記事が紹介されておりました。

 

記事を要約すると、

●2025年の大阪・関西万博では「空飛ぶクルマ」の商用運航が目標とされており、関西の中小企業の間で関連産業への参入が広がる。兵庫県内の中小企業を中心に、神戸エアロネットワーク(KAN)を通じて、飛行ロボットや空飛ぶクルマに関連した企業が集まっている。

●阪神機器や伊福精密などは、既存の技術力を活かして空飛ぶクルマへの参入を目指す。一方で、航空機産業の経験がない中小企業は品質管理の認証取得や実績の積み上げが必要だが、参入可能な分野として、整備やメンテナンスが挙げられており、機体部品に比べて要求品質が比較的容易なため、市場拡大が期待されています。

●同分野が、今後、中小企業にとって魅力ある市場が形成されるかどうか、注目が集まっている。

 

とのことです。

 

記事の中では、空飛ぶくるまの試作品として、金属3Dプリンターで製造したマイクロガスタービンなども紹介されており、このマイクロガスタービンは難切削材とされているインコネル製で、切削だと加工が難しい三次元形状になっています。

 

3Dプリンターによる金型製作も同じですが、どのような形状や機能を持つ製品をAM化すれば、成果を上げることができるのか、とにかく実績や事例を積み重ねていくことが重要かと思いますので、今後も積極的に事例のご紹介をさせていただきたいと思いますので、金属AMを製造工程として取り入れて、製品の改善をしたいという方は、一度弊社の担当までお声がけください。

 

 

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