金属3Dプリンターでの造形を行う際に、専用のソフトウェアが必要となります。
3DCADの設計データをスライスデータ化し、3Dプリンターへ入力を行うことにより、積層造形がスタートする仕組みとなっているからです。積層造形を行う金属3Dプリンターにはすべてこの方式が採用されています。
下記に、金属3Dプリンターで使用される代表的なソフトウェアを記載します。
■3DXpert (3D Systems)
金属造形プロセス全体をカバーする唯一のソリューション統合ソフトウエアです。
造形プロセスにおいて、複数ソフトウエアの使用を不要にし、設計データのインポートやラティス構造/サポート設計の生成、スキャンパスの調整、プラットホームへの配置、ポストプロセスなどの造形プロセスに必要なソリューションを備えた最先端技術を提供。
【3DXpertの優位性】
・3DCADデータでの処理が可能です。
CADベースですべての作業を行うため、データ品質を維持しつつ容量肥大化を防ぎます。
・焼結条件の自由度が高く最適な造形プロセスを可能にします。
1つのオブジェクトに対し複数の任意条件を設定できるため、造形品質と造形時間を考慮した造形が可能です。
・AMプロセスに必要なすべての機能が実装されています。
寸法変更、ラティス化、応力解析、サポート設計、焼結条件の最適化、後加工パスの作成まで支援します。
■Materialise Magics(Materialise社)
最高にパワフルな STL編集・修正ソフトウェア
多目的に使えるMaterialise Magicsは、3Dプリント業界標準のSTL編集用ソフトウェア。3DファイルのSTL変換、STLファイルの編集と修正、造形プラットフォーム準備がひとつのソフトウェアで完了。
【特長】
・時間の有効活用で納期を短縮
・業界標準のソフトウェアをあなたの手にも
・3Dプリント成功率アップ
・どんな3Dプリンターにも対応
このようなソフトウェアを使用することで、金属3D造形を行う上で必要なサポート材を配置したり、
造形に関する解析を行ったりすることができます。現在はそれほど種類が多いとは言えない状況ですが、今後金属3Dプリンターが普及していく中で、より高性能なソフトウェアが誕生していく可能性があります。
ソフトウェア市場の動向にもしっかりと目配りをする必要がありますね。