製品開発・試作のサイクルタイム大幅短縮と量産まで

【第24回】金属3Dプリンターでコンシューマ向け製品製造が始まった!

中国のUnique Melodyという、カスタムIEM(※)の製造・開発メーカーが、金属3Dプリンターによって造形されたチタン製のIEM商品を発売すると話題になっています。(発売は、ミックスウェーブからとのことです。)

※カスタムIEMとは、Custom In Ear Monitor (カスタム・イン・イヤー・モニター) の略称で、イヤモニとも略されます。主に ステージミュージシャンやサウンドエンジニアが正確なモニタリング(音響の観測)のため、高解像度・高遮音性を追求したモニター用イヤホンのことを指します。

 

金属3DプリンターのIEM2

以下ニュースリリース
Unique Melody、チタン筐体を採用するハイブリッド型イヤホン「Macbeth Ti」

 

金属3Dプリンターで形作るというハウジングの部分は、チタン製で0.2mmの厚みでありながらアクリル製の15倍の強度を持つとのことです。また、医療用グレードとなっており、耐腐食性、耐アレルギー性にも優れるほか、熱伝導率が低いため、あらゆる気象条件で快適に着用できるとしています。

チタン製で、0.2mmの厚さで自由形状を作成するとなると、既存の金属加工法では難しく、金属3Dプリンターならではの付加価値の高い商品かと思います。

 

このように、既存の製品を金属3Dプリンターを活用することで、高付加価値化する取組は急速に進んでおり、色々な企業で3Dプリンターを使った製品アイデアが生まれつつあるかと思います。

 

製品メーカーの開発者の方のために、どうすればもっと、金属3Dプリンターのことを活用してもらえるか、新しい企画を検討中です。もし「こんな情報が欲しい」という意見があれば、お気軽にお問合せください。

 

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