製品開発・試作のサイクルタイム大幅短縮と量産まで

ミケランジェロのダビデ像 3Dプリンターで実物大複製【第59回】

ダビデ像

ルネッサンス時代のもっとも偉大な芸術家のひとり、ミケランジェロのダビデ像が3Dプリンターで複製されたそうです。造形はアクリル樹脂で行われているようで、大理石で作られた実物に対し、重量は1/10とのこと。

ミケランジェロのダビデ像 3Dプリンターで実物大複製 重量1/10に(2021年04月28日 JIJI.COM)

 

 

なぜ3Dプリンターで複製をつくったのか?

3Dプリンターの最大の特徴の一つは、「型がいらない」ということです。ダビデ像は世界で最も有名な像の一つであり、取り扱いについては細部に至るまでの注意が必要。これまでは、実物を型取りしてレプリカを作成していたとのことですが、その型取り工程に重大なリスクを伴うということです。

3Dプリンターであれば、実物を3Dスキャンしてモデル化し、データを用いて造形できるので、型取りの必要がありません。

 

 

過去に作られたいかなるレプリカよりも正確な出来栄え。

ヘキサゴン・イタリアのマーケティング担当、レビオ・バレッティ氏は「われわれは像に触れることなく、光学機器を用いて像を数値化した」と説明し、「過去に作られたいかなるレプリカよりも正確に再現できた。型を用いたものよりも正確だ」とのことです。これだけ大きな(5.2メートル)造形物を、型で製作するよりも正確に造形できるほど、3Dプリンティングの技術は向上しつつあるということなのだと思いました。

 

 

世界最大の3D造形物は、7.62メートル

「3Dirigo」と名付けられた世界最大の3Dプリントボートは、全長25フィート(7.62メートル)、重量5,000ポンド(約2,2トン)で、UMaineのチームが開発した世界最大の3Dプリンタ使用して制作された。この世界最大3Dプリンタは、100×22×10フィート(30.48×6.75×3.48メートル)のオブジェクトを、1時間あたり最大500ポンド(約227キログラム)の速度でプリントする能力を有している。

船舶設計会社 Navatek によって設計された全長25フィート「3Dirigo」は、バイオベースの熱可塑性プラスチック材料を使用し、わずか72時間で3Dプリントされた。

参考記事:UMaineが世界最大の3Dプリンタで制作された世界最大の3Dプリントボートを発表

 

 

このような巨大な造形物を製作できるほどに、3Dプリンティングの技術は進んでいます。

これだけ大きいものを造形できることに夢が非常に広がりますが、精密な3D製作技術を追求していくことも産業分野では重要なことだと考えています。ODECは、今後も3Dプリンティング+二次加工により、高精度・高品質な3Dものづくりに取り組んでいきたいと考えています。