製品開発・試作のサイクルタイム大幅短縮と量産まで

【第32回】海外における金属3Dプリンター関連ビジネスのリサーチ

(Newron Motors)

 

 

以前「【第8回】日本の世界シェアは3%!?海外の金属3Dプリンター活用状況」というコラムの中で、海外では金属の3Dプリンターの活用が大幅に進んでいるというお話をいたしました。

 

そんな中、海外の金属3Dプリンターに関する市場動向で、興味深いニュースを目にしました。

個性派電動バイクブランド「Newron Motors」が「Erpro Group」と提携 金属3Dプリンターの導入で高効率化

(出典:バイクのニュース

 

■ニュースの概要は以下の通り

・個性的な電動バイクを製造するフランスのブランド「NEWRON」は、同じくフランスのアディティブ・マニュファクチャリング(金属3Dプリンター)サービスを提供する「Erpro Group」とパートナーシップを結びました。

・公開された共同プロジェクトでは、Stratasys(ストラタシス)社のJ850を使用し、Newron Motorsの電動バイク「Newron EV-1」の1/8スケールモデルを、わずか1回の工程で3Dプリントに成功。

・後はNewron EV-1用の部品のプロトタイプや量産のために、Erpro Groupの技術を利用していく。

 

このニュースにおいて、Erpro Groupという3Dプリンター造形サービスメーカが登場します。同社は、フランスで1997年に設立され、アディティブ・マニュファクチャリング(3Dプリンター造形)サービスを提供する企業です。

 

海外では、3Dプリンターのサービス提供を行う企業が、現在、最も力を入れていることは「トレーニング」であるといわれています。各企業が、ものづくりの革新を行っていく中で、自社の製造工程に3Dプリンターによるものづくりを取り入れ、サイクルタイムを短縮し、付加価値の高い製品製造が可能となっていきます。この時に、金属3Dプリンター設備を入れるだけでは、解決することができず、運用までを含めたトータルソリューションが求められます。

 

 

「プリンター」というネーミングから、設備を導入すれば、簡単にものができるようなイメージがありますが、特に、現在市場に存在する多くの金属3Dプリンターにおいて、設備を導入するだけでは、満足なものを作ることはできません。(金属の3Dプリンターを導入している大手メーカー様においても、オペレーションに課題があり、十分に活用できていないという事例もうかがっています。)

 

このような課題から、海外においては、「金属3Dプリンター活用におけるトータルソリューションの提供」が、このビジネスにおけるメインストリームになりつつあるようです。

 

 

弊社においても、今後、ものづくりにおける金属3Dプリンターの位置づけから、造形だけではない、ソリューションの提案もできるような体制づくりを整えていきたいと考えております。

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