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【第22回】近年注目のバインダージェット方式について(エックスワンが新しいバインダーを発表)

アメリカの3D製品を世界規模で提供する「エックスワン」という企業が、新しいバインダー(液体結合剤)をリリースしたというニュースを取り上げます。

 

※以下時事ドットコムニュース(2019.11.13)からの引用です。

エックスワンが高級金属の3D印刷向けに独自の新しいバインダー「CleanFuse」を発表

 

新しい完全燃焼バインダーは、アルミニウムやチタンなどの金属をバインダージェット方式で3D印刷するための重要な一歩CleanFuseがエックスワンの増え続けるFuseブランドのバインダーに加わる現在エックスワンのシステムは基準を満たす金属6種以上およびセラミックを印刷可能

 

米ペンシルベニア州ノースハンティンドン–(BUSINESS WIRE)– (ビジネスワイヤ) — ザ・エックスワン・カンパニー(Nasdaq:XONE)は本日、新しい完全燃焼金属バインダー「CleanFuse」を発表しました。これにより将来、アルミニウムやチタンなど、その他のバインダーでは焼結中に残留する炭素の影響を受けやすい高級金属を使用したバインダージェット方式の3D印刷が可能になります。この特許申請中のバインダーは、2020年第1四半期に提供を開始します。

 

エックスワンのシステムはすでに、広く使用されているステンレススチール316L、304L、17-4PHなど、基準を満たす金属素材6種以上を使用してバインダージェット方式での造形を実現していますが、高需要のほかの金属や一部のセラミックによるバインダージェット方式の3D印刷を開発するには、完全燃焼バインダーが重要な一歩となります。

 

エックスワンのジョン・ハートナー最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「CleanFuseは、バインダージェット方式の3D印刷分野で重要な前進です。CleanFuseは将来、アルミニウムやチタンを使ったバインダージェット方式の3D印刷を実現するほか、現在当社の厳格な認定プロセスで審査中のインコネル718や625など、ベータ素材の3D印刷においても重要です。」

(引用終わり)

 

 

 

金属3Dプリンター造形における、バインダージェット方式というのは、
「金属粉末などにバインダー(液体結合剤)を噴射して選択的に造形する方法。現在は主に砂を材料としたものに利用されていますが、最近では金属粉末へも適用され始めています。金属粉末射出成形(MIM)法のように成形体を成形した後、バインダーを除去し、焼結して造形体を作製します。パウダーべッド方式やデポジション方式に比べ、密度は低くなりますが、微細形状の小型部品に向いています。」

 

バインダージェット方式は近年注目されている金属3D造形法式で、既存造形法におけるデメリットの一つである、造形スピードが大きく改善されます。ただし造形品の密度にはまだまだ課題があり、当社の使用しているパウダーベッド方式が99.6%~99.8%程度となるのに対し、バインダージェット方式だと、96%~の密度となってしまい、機械特性が大きく劣ってしまいます。

 

バインダーの改善などで、密度が改善されれば、金属3Dプリンターでの量産対応が現実となるかもしれませんね。