製品開発・試作のサイクルタイム大幅短縮と量産まで

金属3Dプリンターの造形サイズまとめました(PBF方式編)【第38回】

今回は、金属3Dプリンターの造形はどれくらいのサイズまで対応可能なのか?についてまとめてみました。

 

造形方式も、メーカーや設備により変わってきますが、今回は、現状金属3Dプリンターでの産業部品製作で最も一般的な手法である、パウダーベッド方式を採用する、主要な金属3Dプリンターについて、リサーチしました。

 

最も大きいサイズまで造形できるプリンターは、CONCEPT LASER(GE ADDITIVE社)のXライン2000Rです。対応可能サイズは、横幅800mm、奥行き400mm、高さ500mmまでの造形物に対応することができます。

 

設備は、かなり大型で、ベースプレートはチェーンでつるしてセットをする必要があります。ただし、造形できるサイズは、1mに満たないので、パウダーベッド方式では、現状、さらに大型の製品を造形していくことには、限界があるようです。

 

パウダーベッド方式は再現性と寸法精度が高い造形方法なのですが、一方で、造形のスピードや造形サイズに制限があります。

 

例えば、デポジション方式やインクジェットなど、大きなものが造形可能な方式は、精度や強度に不安を抱えていることもあり、この点において、金属3Dプリンターの技術的なブレイクスルーが必要なように思います。

金属3Dプリンター造形サイズ

 

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